膠原病の補完ケア

もう10年以上前になりますが、内科併設のサロンでお仕事をしていました。

もともと、膠原病の専門の院長が開いた個人のクリニックだったので、院長が以前勤務していた

総合病院からの患者さんも多く訪れていた病院でした。

 

特に多かったのは膠原病の患者さん。

膠原病は自己免疫反応が働いて、全身の結合組織に炎症がおこって色んな臓器にトラブルが

起きてしまう病気です。

類縁疾患も多く、原因も病態にも未解明なところが多い病気で、完全に治す方法は

確立されていないので、薬物療法、手術療法、進行を阻止してQOL(生活の質をあげる。

クオリティ・オブ・ライフのこと)を高めることを行っています。

 

私が約4年弱担当させていただいていたのは40代後半の強皮症の患者さんでした。

最初はレイノー現象(手指、足指の細動脈が発作的に収縮して血液が流れにくくなって

痺れが起きたり、極度のものだと組織が破壊されたり、痛みを伴う感染性の潰瘍が

できたりする)の予防と緩和を目的に週1回、体力がないため短い時間で背中、腕、脚に

施術を行っていました。

 

彼女は強皮症の他に間質性肺炎も併発していたため、一日3回、手のひらに山盛りの

お薬を飲まないといけませんでした。

そして、身体の維持に欠かせない薬剤で顔筋肉が硬くなり無表情になってしまうことや

ムーンフェイスと呼ばれる顔が丸くなってしまうこと、関節が動かなくなってしまう

ことで家事もままならないことに絶望を感じていました。

 

そんな彼女にアロマテラピーでの香りで心を癒すアプローチと優しいタッチの

トリートメントは強皮症の方の補完療法にはとても合っていたと思います。

 

病院併設のサロンを閉めることになって、彼女のトリートメントは終了となってしまいましたが

今も彼女を思い出すことがあります。

  

病気の治療に必要なのは、病気と闘うためのエネルギー。

病気を治すのは医師でもなく、看護師でもなく、ヒーラーでも、アロマセラピストでもありません。

でも、一人ぼっちで闘うのはとても大変なこと。

病気中は気力を支えるエネルギーを確保することすら難しいのです。

痛みや不安で消耗しちゃうことも多いのです。

 

病気と闘うためにも身体にエネルギーをいっぱいにしましょう。

ぜひ、お手伝いさせてください。

 

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